勝の覚悟
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作成日時 : 2008/12/02 21:55
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勝海舟の勝家は男谷家の分家筋にあたる。本家の男谷精一郎は幕末の剣客としては5本の指に入るほどの剣の達人で、幕府の開設した講武所の剣術師範役にもなっている。
海舟の父、小吉は無頼の徒であり、市井に埋没した感のある人物だが、やはり剣の手だれであった。どうもこの家柄は、剣に天稟の才のある人たちが多く輩出したようである。そして、海舟自身、直心影流の免許皆伝となっている。従兄弟の男谷精一郎の高弟、島田虎之助がその師匠である。
このように剣客といって良いほどの剣の腕がありながら、海舟は剣を封印する。つまり、鞘から刀を抜けなくしてしまう。「逃げの小五郎」と新撰組などから揶揄されていた桂小五郎は、あれほどの剣の腕前を持ちながら、決して戦わず、危険を察すると逃げ出した。戦うことの愚かしさを知っていたのであろう。
勝の場合は、逃げることもしない。「斬りたけりあ、斬られてやるさ」との覚悟ができていたようである。幕臣で勝を斬りに来た者が何人もいたし、かの千葉重太郎と坂本竜馬が来た時も逃げていない。竜馬はその場で勝に弟子入りするというおまけまでついている。
その覚悟のほど、すがた形がいと佳し。
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